2020 年 11 巻 5 号 p. 853-857
はじめに:Thoracolumbar injury classification and severity score4点の胸腰椎破裂骨折(以下TLICS4)では治療方針の決定が難しい.
対象と方法:TLICS4に対して保存治療を行った6例と手術治療を行った9例の治療成績を後ろ向きに比較検討した.
結果:手術治療群では臥床期間が有意に短く,前方圧縮率の損失も有意に少なかった.その他の調査項目については両群で有意な差は認められなかった.
結語:TLICS4は早期離床,損傷椎体の整復保持には手術治療が有利であった.