Journal of Spine Research
Online ISSN : 2435-1563
Print ISSN : 1884-7137
症例報告
頚椎損傷術後のFlavum bucklingとすべりにより脊髄不全麻痺が生じ,後方除圧で回復が得られた1例
野間 未知多安野 雅統福島 成欣
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2020 年 11 巻 5 号 p. 866-871

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抄録

はじめに:頚椎損傷に対する後方固定術の合併症には,ヘルニアや血腫,インプラント設置不良などが知られている.

症例:70歳代男性の神経症状のないC4-5頚椎損傷に後方固定をした.術直後に対麻痺があり,MRIで黄色靭帯のたわみによる脊髄圧迫がみられた.速やかに椎弓切除して麻痺は回復した.

結語:術後の麻痺は,速やかな画像評価と理学所見によって適切な術式を選択する必要がある.

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© 2020 Journal of Spine Research編集委員会
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