Journal of Spine Research
Online ISSN : 2435-1563
Print ISSN : 1884-7137
症例報告
脆弱性骨盤輪骨折に対するspine systemを用いた経皮的後方固定術
宮口 文宏川畑 直也堀川 良治中條 正英萎沢 亨山川 智之石田 育夫谷口 昇
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2020 年 11 巻 8 号 p. 1068-1074

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抄録

脆弱性骨折による骨盤輪骨折(以下FFPs)が人口高齢化に伴い増加しつつある.われわれはFFPsに対して後方approachでPPS(percutaneous pedicle screw)を使用し経皮的に固定する,M-plate(仙骨後面の浅い症例には使えない)をmodifiedした方法を考案した.経皮的にiliac screw,IS screwを挿入し,それぞれ左右をrodで固定した.screw headがflexibleにてrodの設置位置を自由に変更可能であった.IS screwにconnecterを介して左右をrodで締結した.さらにrod間をcross link 2個で締結した.PPSを用いたこの経皮的後方固定術を4症例経験した.平均手術時は77.6歳で,平均手術時間2時間42分,術中平均出血量は375 gであった.術後成績は良好であった.この手術方法はFFPsに対して有用な手術方法である.

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© 2020 Journal of Spine Research編集委員会
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