Journal of Spine Research
Online ISSN : 2435-1563
Print ISSN : 1884-7137
症例報告
筋間剥離が神経の同定に有用であった中殿皮神経障害の1例
川崎 和凡関 俊隆
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 12 巻 6 号 p. 894-897

詳細
抄録

はじめに:中殿皮神経障害は腰痛疾患としては一般的ではないが腰痛の原因となり得る.

症例:61歳女性.主訴は5ヶ月前からの右臀部の痛み.神経学的には右臀部にTinel様徴候を認め保存的治療で改善なく抵抗性を示したため右中殿皮神経剥離術を施行.術後痛みは完全に消失した.

結語:手術では中殿皮神経の発見のため腸肋筋と最長筋との筋間剥離が有用と考えられた.

Fullsize Image
著者関連情報
© 2021 Journal of Spine Research編集委員会
前の記事 次の記事
feedback
Top