参宮橋脊椎外科病院
2021 年 12 巻 7 号 p. 1012-1017
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硬膜損傷後,遅発性に馬尾嵌頓をきたしたまれな1例を経験した.症例は26歳女性,L5/6ヘルニア切除術中に硬膜損傷合併.術後に頭痛,倦怠感,下肢痛認め,一旦それらは消失したが,術後1ヶ月以降に再発.特徴的な画像所見を認めず,診断は困難であったが,創部の圧迫にて再現痛を認めた.再手術にて馬尾神経の嵌頓を認め,解除にて症状消失した.硬膜損傷後の画像所見に乏しい神経症状は,馬尾嵌頓を疑うべきと考えられた.
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