Journal of Spine Research
Online ISSN : 2435-1563
Print ISSN : 1884-7137
原著
骨粗鬆症性椎体骨折後の遅発性麻痺に対する全内視鏡を用いた骨片切除術
土田 隼太郎北浜 義博
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2023 年 14 巻 8 号 p. 1117-1127

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抄録

骨粗鬆症性椎体骨折後の遅発性麻痺に対して経椎間孔法での全内視鏡下骨片切除術を2症例に施行した.ともに脊柱管内に突出した骨片は十分に切除され,術後神経障害の改善が得られた.本術式は,椎体はすでに癒合し安定化しているが,骨片による静的因子が神経障害の主病態である症例に対して適応があると考えている.手術手技は容易ではないが,低侵襲で直接的な除圧が可能であるため理に適っている.

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© 2023 Journal of Spine Research編集委員会
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