Journal of Spine Research
Online ISSN : 2435-1563
Print ISSN : 1884-7137
原著
後壁損傷のある骨粗鬆症性椎体骨折の保存療法の成績
徳永 雅子兵藤 弘訓星川 健中川 智刀髙橋 永次佐藤 哲朗
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2024 年 15 巻 5 号 p. 761-770

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抄録

はじめに:骨粗鬆症性椎体骨折(OVF)の保存療法の予後不良因子に後壁損傷が挙げられる.後壁損傷の程度と外固定法(体幹ギプス,硬性装具,軟性装具)が骨癒合と椎体変形に及ぼす影響について検討した.

対象・方法:発症から1ヶ月以内に入院治療を行った麻痺のない新鮮胸腰椎移行部OVFのうち,1年後に観察し得た224例を対象とした.後壁損傷の程度を,荷重位を反映するFlexion CTで評価し,その脊柱管内陥入骨片占拠率(占拠率)によって4群に分けた.1年後の骨癒合率および椎体前縁高,占拠率の変化を検討した.

結果:A群(占拠率50%以上:7例)の骨癒合率は体幹ギプスで硬性装具に比べ有意に高かった(p<0.05).B群(占拠率30~50%:26例)の骨癒合率は体幹ギプスで軟性装具に比べ有意に高かった(p<0.01).C群(占拠率30%未満:164例)の骨癒合率は体幹ギプスで軟性装具に比べ有意に高かった(p<0.05).D群(後壁損傷なし)の骨癒合率は硬性装具と軟性装具で差がなかった.ABC各群において,体幹ギプスでは椎体前縁高,占拠率に改善がみられた.

結語:後壁損傷のあるOVFに体幹ギプスは有用と考えられる.

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© 2024 Journal of Spine Research編集委員会
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