2026 年 43 巻 2 号 p. 121-127
要旨:症例は18歳女性。月経3日目に強い下腹部痛を主訴に受診した。画像検査で左卵巣腫瘍の茎捻転と診断され,左卵巣腫瘍摘出術が施行された。病理組織学的には,病変の大部分はyolk sac tumorで構成されていたが,一部に胚細胞と性索間質細胞が混在する胞巣が認められ,gonadoblastomaと診断した。さらに,病変の一部ではdysgerminomaがみられた。Gonadoblastomaは稀ではあるが,表現型と核型が正常な女性にも発生する。悪性胚細胞腫瘍の合併や両側発生の可能性があるため,正確な病理診断が重要である。