Palliative Care Research
Online ISSN : 1880-5302
ISSN-L : 1880-5302
原著
在宅緩和ケアを受けた終末期がん患者の在宅診療中止の関連要因
佐藤 一樹橋本 孝太郎内海 純子出水 明藤本 肇森井 正智長沢 譲宮下 光令鈴木 雅夫
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 10 巻 2 号 p. 116-123

詳細
抄録

【目的】在宅緩和ケアを受けた終末期がん患者の在宅診療中止の関連要因を明らかにする.【方法】年間看取り数20名以上の在宅療養支援診療所6施設から在宅緩和ケアを受けた終末期がん患者352名の診療録調査を行い,自宅死亡/在宅診療中止の関連要因を分析した.【結果】自宅死亡が289名(82%),在宅診療中止が63名(18%)であった.多変量解析の結果,患者や家族の看取り場所の希望が自宅以外(オッズ比〈OR〉=10[95%信頼区間2.5~41],52[12~227]),不明・明確な希望なし(OR=5.0[1.3~19],11[2.3~51]),家族に不安・抑うつがある(OR=4.1[1.2~14]),主介護者の介護頻度が少ない(OR=6.8[2.0~23]),在宅診療中の入院歴あり(OR=12[4.0~34])が,在宅診療中止に関連した.【結論】在宅緩和ケアを受けた終末期がん患者の在宅診療中止の関連要因が明らかとなった.

著者関連情報
© 2015 日本緩和医療学会
前の記事 次の記事
feedback
Top