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Palliative Care Research
Vol. 11 (2016) No. 4 p. 254-264

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http://doi.org/10.2512/jspm.11.254

原著

終末期がん患者が受けた緩和ケアの質の維持向上のために,定期的な緩和ケアの質の評価は重要である.本研究では,我が国2回目の全国的遺族調査(J-HOPE2)を実施し,遺族の視点での緩和ケアの現状と前回J-HOPEからの変化の有無を検討した.日本ホスピス緩和ケア協会会員施設の一般病院25施設,緩和ケア病棟103施設,診療所14施設で死亡したがん患者の遺族への自己記入式質問紙により7,797名の回答を得た.ケアへの全般的満足度は高く維持されていた.しかし,改善の必要性のある側面として,一般病院では,医療者間の連携,看護師の知識技術,医師の対応,緩和ケア病棟では,入院しやすさ,診療所では,設備環境が示唆された.経時的には,J-HOPEの結果との臨床的に意味のある変化はなかった.我が国の緩和ケアの質を維持向上していくために,今後もこのような大規模遺族調査を定期的に実施していくことが重要である.

Copyright © 2016日本緩和医療学会

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