【目的】デスカンファレンス開催の要否に対する関連要因を明らかにする.【方法】2013年8月〜2015年2月までの期間に,国立がん研究センター東病院の緩和ケア病棟で亡くなったがん患者416名の診療録およびデスカンファレンスの記録用紙を用いて調査を行い,デスカンファレンス開催の要否に対する関連要因を分析した.【結果】デスカンファレンスの開催が必要だと判断された患者は107名(25.7%)であった.多変量解析の結果,年齢が50歳未満,PCU入院日数が20日以上,硬膜外鎮痛法を実施,失声あり,腹部膨満感があることが,デスカンファレンス開催要に関連した.【結論】本研究によって明らかとなった関連要因は,いずれも支援の困難さを理由にケース選択されている可能性があった.