Palliative Care Research
Online ISSN : 1880-5302
ISSN-L : 1880-5302
活動報告
「京都ホスピス・緩和ケア病棟連絡会」の活動報告 ~顔の見える関係から発展させた地域緩和ケア連携~
山極 哲也 酒井 和加子吉岡 亮上野 博司山代 亜紀子川上 明荻野 行正土屋 宣之大谷 哲之大里 真之輔信谷 健太郎竹浦 嘉子上林 孝豊清水 正樹大西 佳子上田 和茂
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2023 年 18 巻 2 号 p. 123-128

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抄録

地域全体の緩和ケアの質の向上を図るためには,各施設が緊密につながることが必要であると考え,2017年9月に「京都ホスピス・緩和ケア病棟(PCU)連絡会」を発足させた.個々のPCU施設が抱える問題を気軽に話し合い,共に悩み考え,成長,発展させる場,新規立ち上げ施設を支援する場とした.連絡会では,その時々の話題(緊急入院,輸血,喫煙,遺族会など)をテーマに議論を行った.2020年,COVID-19流行のため連絡会は休会となったが,メール連絡網を用い,感染対策,PCU運営などの意見を交わし,WEB会議システムを用い連絡会を再開させた.日頃より顔の見える関係があることで,COVID-19流行という有事においてもPCU間の連携を維持し,がん治療病院との連携にも発展させることができた.京都府のPCUが一つのチームとなることで,患者,家族がどのような場所においても安心して生活できることを目指している.

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© 2023 日本緩和医療学会
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