小児の脳神経
Online ISSN : 2435-824X
Print ISSN : 0387-8023
症例報告
明らかなMonro孔閉塞を伴わない片側性水頭症に対して神経内視鏡治療を行った1例
髙橋 賢伍中島 伸幸一桝 倫夫生天目 浩昭深見 真二郎河野 道宏三木 保
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2021 年 46 巻 3 号 p. 237-242

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抄録

片側性水頭症は側脳室の一側のみが拡大するまれな病態であり,多くはMonro孔の閉塞に起因する.しかし,Monro孔に明らかな閉塞を認めないにもかかわらず,片側性水頭症を呈した4歳男児の症例を経験した.Monro孔の膜様閉塞による片側性水頭症を予想して神経内視鏡手術を行ったが,明らかな閉塞所見はなく,脈絡叢に覆われ狭窄したMonro孔を認めた.透明中隔開窓を行ったところ,片側性脳室拡大と視神経乳頭浮腫の改善を認めた.片側性水頭症の病態解明と内視鏡治療の有用性を示すことができた1例であった.

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© 2021 一般社団法人日本小児神経外科学会
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