2021 年 46 巻 3 号 p. 230-236
脳腫瘍の腹膜播種を起こさず,髄膜炎や自然抜去などのデメリットも少ない,シャントチューブを用いた脳室ドレナージ法を報告した.通常のシャントチューブを頭部から胸部まで留置し,胸部から皮膚外に出して閉鎖的にドレナージバッグを接続する.この状態で化学療法を行い,髄液細胞診陰性を確認後,VPシャントに移行または抜去する.平均200日以上の脳室ドレナージ期間中も髄膜炎や髄液漏,自然抜去はなかった.本法は,髄膜炎や行動制限といった脳室ドレナージの短所を減らしつつ,腹膜播種をも回避できる有用な方法と考える.