2024 年 49 巻 4 号 p. 160-165
ヘルメット療法HTが可能となり外来対応が増えている.今回頭蓋変形を主訴に当科外来を受診した291症例を検討.受診目的は整容と頭蓋変形の不利益に対する不安に大別された.4例が頭蓋縫合早期癒合症CSと診断された.頭位性頭蓋変形PHDは258例で多くが頭蓋変形の不利益を懸念しての受診で2割がHTを施行した.外来においてはCSが適切に診断されることが第一であり,PHDへの対応は頚定までの時期は適切な対応方法を指導すべきで,HTを行う場合家族の十分な理解を得ることが適応条件であると考えられた.