周産期学シンポジウム抄録集
Online ISSN : 2759-033X
Print ISSN : 1342-0526
第18回
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シンポジウム第 2 部
無症候性の先天性サイトメガロウイルス感染症を合併した超低出生体重児の1例
西久保 敏也坂上 哲也木里 頼子桑原 勲上辻 秀和高橋 幸博
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p. 45-49

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抄録

 はじめに

 先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染症は,胎児に重篤な神経学的後障害を生ずる代表的な母児感染症の1つである。先天性CMV感染症の発生頻度は,本邦においては約0.4%,米国においては約1%前後とされている1.2)。低出生体重児における発生頻度は,在胎34週までに出生した児の4.8%に先天性CMV感染症を認めたとする報告がある3)。今日においても,CMV母児感染の成立機序については不明の点が多い。今回われわれは,在胎23週にて出生した無症候性の先天性CMV感染症を合併した超低出生体重児の1例を経験したので,文献的考察を加え報告する。

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© 2000 日本周産期・新生児医学会
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