周産期学シンポジウム抄録集
Online ISSN : 2759-033X
Print ISSN : 1342-0526
第18回
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シンポジウム第 2 部
胎盤から見たウイルス/トキソプラズマによる胎内感染症の臨床病理学的検討
竹内 真中山 雅弘末原 則幸北島 博之藤村 正哲
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p. 51-62

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抄録

 はじめに

 胎盤は胎児と母体の間を介在する臓器で,出生までの期間に胎児の呼吸および代謝,循環,内分泌機能に関与し,妊娠の維持および胎児の正常発育に重要な役割を担っている。そして,感染に対しても,胎盤は胎児に感染を起こす細菌やウイルスが通過する臓器であり,それらが引き起こす炎症反応などの舞台となる最初の臓器の一つでもある。それゆえに,胎盤から得られる所見は診断だけでなく,感染時期および感染経路,胎内感染症が成立するメカニズムなどを理解するうえでも非常に大切である。今回ウイルス/トキソプラズマによる胎内感染症について,それぞれの胎盤での特徴を検討した。

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© 2000 日本周産期・新生児医学会
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