主催: 一般社団法人日本周産期・新生児医学会
会議名: 周産期学シンポジウム:周産期の輸血療法をめぐって
回次: 25
開催地: 大阪府
開催日: 2007/01/19 - 2007/01/20
p. 49-55
出血の問題は安全な分娩を遂行するうえで今もって避けては通れない課題である。妊産婦死亡率10万人あたり5.7人(2005年)のうち,4分の1を産科的出血が占める。分娩期の出血は急激に進行し,ときに対応が困難となることもあり,一般外科とは異なる対応が求められる。
当シンポジウムの前半は母体に焦点をあて,大量出血の要因を解析し,その有効な対応を討議した。最後に日本麻酔科学会と日本輸血・細胞治療学会が提唱する「危機的出血への対応ガイドライン」を載せ,産科の緊急時の出血時の対処に役立てていただきたい。