主催: 一般社団法人日本周産期・新生児医学会
会議名: 周産期学シンポジウム:周産期における「遺伝」を考える
回次: 35
開催地: 大阪府
開催日: 2017/02/10 - 2017/02/11
p. 57-62
背景
トリソミー患児には新生児外科の治療対象となる先天性形成異常の合併が多い。従来から外科的治療が行われてきた21トリソミー患児に加え,これまであまり外科的治療が行われてこなかった13,18トリソミー患児に対しても,近年では外科的治療が積極的に検討されるようになってきた。無侵襲的出生前遺伝学的検査(non-invasive prenatal testing:NIPT)が導入され,トリソミーが妊娠初期から診断可能となる新時代を迎え,トリソミー患児における治療の選択肢を考えるうえで,合併する先天性形成異常に対する外科的治療の治療成績を知ることはきわめて重要と考えられる。