主催: 一般社団法人日本周産期・新生児医学会
会議名: 周産期学シンポジウム:母児の予後改善を目指した合併症妊娠の管理
回次: 38
開催地: 静岡県
開催日: 2020/01/31 - 2020/02/01
p. 83-87
背景
子宮頸がん罹患率の増加および晩婚化,出産年齢の高齢化に伴い,子宮頸部初期浸潤癌に対する妊孕性温存手術である広汎性子宮頸部摘出術(radical tracherectomy; RT)は普及してきた。RTは子宮頸がんに対する根治術であると同時に妊孕性温存手術であることから,周産期予後に与える影響を検討することは重要である。これまでにRT後妊娠では流早産が多いことが報告されているが1),術後妊娠例の周産期予後や管理方法に関する知見はいまだ少ない。
今回筆者らは,腹式RT後妊娠に対する当院での取り組みを報告する。