周産期学シンポジウム抄録集
Online ISSN : 2759-033X
Print ISSN : 1342-0526
第5回
会議情報

シンポジウム II:妊娠 30 週未満の分娩方法をめぐる諸問題
妊娠30週未満における分娩様式の選択――児の予後との関連性について――
今井 史郎
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 106-117

詳細
抄録

 I はじめに

 近年,極小未熟児の保育が長足の進歩をとげ,その出生が予想される場合,胎児側の適応によっても帝王切開による分娩が施行されるようになった1~3)。しかし,これら極小未熟児出生例における胎児仮死の判定や適切な分娩期,分娩様式についてはなお多くの問題点が残されており,周産期医療に携わるものはそれぞれの症例で悩みながら対応しているのが現状である。今回,当センターにおける妊娠30週未満の症例を対象に,胎位別での分娩様式と各種の周産期罹病を含めた児の予後との関連性につき統計的検討を行い,胎位および分娩様式別が児に及ぼすリスクを解析した。

著者関連情報
© 1987 日本周産期・新生児医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top