抄録
我々は臨床の場にて,変形性膝関節症内側型(膝OA内側型)に対しての足底挿板を製作してきた.膝OA内側型は,評価を行うことでタイプ分類が可能であり,同じ膝OA内側型でも,あらゆるタイプが存在した.今回は,膝OA内側型の症例208例304足のうちの扁平足タイプである30例44足を対象に足部の評価を行い,評価に基づいて製作した足底挿板の効果をみた.その結果,開張足の有無,外反母趾の有無がみられ,後足部は必ずしも回内するとは言えず回外するタイプが存在し,扁平足タイプには8タイプの足部が示唆された.この8タイプにタイプ別に足底挿板を考案し,装着することで歩行時痛の軽減が得られた.扁平足タイプだからと言って全て同じタイプの装具を製作するのではなく,各症例の評価を行い,各タイプに適した足底挿板を製作することがセラピストとして重要であると思われた.