日本義肢装具学会誌
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症例報告
肩義手に筋電義手を用いた1症例
横山 修高倉 朋和伊藤 良介石川 義高高橋 茂佐鹿 博信
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2009 年 25 巻 3 号 p. 156-159

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抄録
上腕骨頸部切断の肩義手に対し,筋電義手を用いた症例を経験したので報告する.症例は 27歳男性,左上腕骨頸部切断.筋電信号の採取では Myoboy を用いて三角筋前部の収縮で手先具の開き,後部で握りとし,動作を習得した.作製した筋電義手ではソケットは健側まで延長し,操作時の安定性を向上させ,発汗対策として多孔性とした.肩継手は外転屈曲式,肘継手は手動単軸肘継手,前腕部は殻構造,手先具は DMC ハンド(on-off制御)とした.筋電義手の操作を習得し,退院後は実生活では限定された場面で,職場では常時使用していることが確認された.肩義手の場合でも筋電義手は操作性が容易で有効であり,実用的な義手に結びつくことが可能である.
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© 2009 日本義肢装具学会
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