日本義肢装具学会誌
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特集2 手のスプリントを創る―原点,今,そして未来へ
ハンドセラピィ領域におけるスプリント療法
田崎 和幸野中 信宏山田 玄太宮﨑 洋一貝田 英二
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2014 年 30 巻 2 号 p. 85-90

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抄録
ハンドセラピィ領域におけるスプリント療法は,必要不可欠な治療手段の1つである.当院手外科センターでは,6名のセラピストで1カ月に約70のスプリントを作製しており,その取り組みの一部を提示する.セラピスト作製スプリントの長所は,症例の状態に応じてすぐに作製・修正・変更して装着できることであり,短所は恒久性に乏しいこと,基礎知識や作製技術に差があり全ての施設で作製できていないこと,診療報酬点数が定められていないことが挙げられる.そのため我々は,スプリント療法を併用したハンドセラピィによってuseful handを獲得していきながら,教育システムの構築や研究の集積を図っていかなければならないと考える.
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© 2014 日本義肢装具学会
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