日本義肢装具学会誌
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特集 こどものリハビリテーションと装具
当センターの作業療法における実践的な装具の活用
佐々木 清子
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キーワード: 装具, 作業療法, 障害児
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2015 年 31 巻 4 号 p. 234-237

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抄録

当センターの作業療法では,障害をもつ子どもたちに対し,変形や拘縮の進行を予防し,日常生活活動や余暇活動を援助するために装具を作製している.装具は,それぞれの子どもの視覚運動機能や目と手の協調性を支援できるものでなければならない.作業療法士が作製する装具には,車椅子や椅子,腹臥位や側臥位マット,体幹装具,肘・手関節・指装具がある.それらは,個々の子どもの姿勢の問題を解決し,家族の日常の介護を支援する.作製にあたって,費用・材料・重さ・装着感に配慮し,使用後は,子どもの身体機能や成長に合わせた適合状況を再点検する必要がある.こうした工夫が,より子どもの身体機能を改善し家族の介護を手助けすることになる.

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© 2015 日本義肢装具学会
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