2016 年 32 巻 1 号 p. 9-13
ユーザー参加型ユニバーサルデザインを,1.ユーザーの現場で考える,2.仮説モデルをまとめあげる,3.製品としてまとめあげる,の3つのステップとして整理した.それぞれのステップにおける基本的な考え方と活動の在り方を論述した.次に,デザインの具体的な内容を確認するために,スプーンとフォーク,ハサミのユニバーサルデザインプロジェクトの実際について,それそれの特性に合わせて論述した.さらに,企業内の多職種のメンバーからなるチームと実行したユーザー参加型デザインワークショップを振り返り,その創造力と行動力について確認した.以上を総括して,「ユーザーの生活現場における切実感から,新たな生活情景を創出する」ために,新たな機能と形態「用と美」を実現する行為としてユーザー参加型ユニバーサルデザインを位置づけた.