2016 年 32 巻 1 号 p. 14-20
40年前は寝たきりの子どもたちを寝たままで,いかに上手に介護するかという発想しかなく,起こすための用具に対するニーズはなかった.1974年からの「でく工房」の活動によって,起こすための用具のニーズが生まれ,1990年には補装具交付制度に「座位保持装置」が加わり,この頃からこの仕事に参入する事業者が増えていった.車椅子を必要とする人たちの出会いによってわが国の実態を知り,バリアフリーの考え方の普及とともに車椅子の改良の必要性も実感した.そして1994年,世界で最も進化したスウェーデンの車椅子とその理論も日本に紹介した.そして今,わが国も座位保持装置や車椅子も世界のレベルをめざすようになってきた.