2016 年 32 巻 2 号 p. 129-132
近年,膝継手をはじめコンピュータ制御を有する高機能パーツが多く開発されている.しかし,股関節離断者の股関節機能を補う股継手は,身体機能が高い若年から壮年期の股関節離断者にとって,その機能は十分に満足できるものとは言えなかった.今回我々は,Otto Bock製の股継手7E9を使用する機会を得た.7E9が従来から使用してきたOtto Bock製の股継手7E7と比較し,歩行時のエネルギ消費および歩行パターンに与える影響について調査した.結果は,7E9の方がエネルギ消費の面からも効率の良い歩行が獲得でき,歩行パターンは義足側歩幅が減少し,ケイデンスを増加した歩行へ変化していた.股関節離断者にとって,7E9は有用な股継手であることが示唆された.