近年,世界中のメーカーより高機能膝継手が開発,販売されているが,「高機能」の定義や適応はあいまいなままである.「高機能」には切断者が非切断者に近づくための「高機能」と低活動切断者が義足適応となるための「高機能」の2つの意味がある.また,運動特性の「高機能」と電子制御ゆえの利便性を求めた「多機能」との整理が必要である.Okitaらは,高機能の1つであるイールディング機能について,三次元動作解析結果から膝継手の使いこなしのエビデンスを得た.高機能部品の適応については,“活動度”の高低に関係なくその活動度に応じて必要な機能として,切断者へ提供されるようエビデンスの蓄積が必要である.