「生活を豊かにする」とはなんだろう.福祉用具を含めて義肢装具は「豊かな生活」にどのように役に立っているのだろう.義肢装具や福祉用具で「豊かな生活」を提供するためには対象者のニーズを的確に把握し,適切な義肢装具·福祉用具を提供できることが必要である.しかし,時に対象者とリハスタッフとの間にはゴールの考えたかにギャップが生じることがある.ギャップがあると適切な義肢装具を提供することは困難であり,対象者の望む「豊かな生活」をすることができない.対象者のニーズを適切に把握するためのツールとして作業療法場面ではADOC, COPMなどを利用している.これらを利用することで対象者とニーズ,ゴールを共有することが重要と考える.