2023 年 39 巻 1 号 p. 73-78
補装具には従来から汎用材料が多く流用されてきたが,最近では炭素繊維強化プラスチック等のかつては特殊な材料とみなされていた複合材料を使用した義肢装具が普及し始めている.また,新たな製造手法として3Dプリンタが普及し始め,造形物の力学的特性が注目されている.一方,このような材料を取り巻く環境の変化は持続可能でよりよい世界を目指すSDGsの流れの中で,新たな課題を顕在化させている.複合材料と3Dプリンタを代表例にとりあげ,補装具に使用される材料と今後の展開について工学的基礎知識と共に解説する.