2023 年 39 巻 3 号 p. 181-187
リハビリテーション医療にロボティクスを応用する手法として,サーボモータ等のアクティブな要素を持たず,オイルダンパ等の受動的機構を電子制御化する,パッシブロボティクスという概念がある.従来,義肢装具は利用者自身を動力源として,プラスチックやバネの撓みを巧みに利用し運動の補助をおこなうものであり,パッシブロボティクスはその延長上にある技術といえる.本稿では,当社が開発した電子制御式の短下肢装具「MR-AFO」について,臨床での利用例と電子制御の意義,必要性について紹介する.