下肢切断後の断端成熟は義足のソケット適合に大きく影響するため,義足リハの中で達成したい必須の項目である.しかしその方法については一定の方法が確立されているとは言い難く,現場では断端成熟がうまくいかず義足装着に進めない症例や,断端成熟不十分で義足を作製したためにいつまでも適合が落ち着かないという症例が発生することもある.日下病院および菰野厚生病院では義肢診療の専門病院として下肢切断者の義足装着・歩行訓練を日常的に行っており,義足訓練の中に断端成熟も盛り込んでいるため,断端成熟について大きな問題が起こる症例は少ない.今回は当院での断端成熟戦略を,考え方や実際の取り組みを交えて紹介する.