マテリアルライフ学会誌
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金属ナノ微粒子の創造と応用の最前線
柳生 裕聖
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2024 年 36 巻 2 号 p. 31-36

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抄録

ナノ粒子は直径が100 nm以下のナノサイズの粒子のことである.金,銀などの金属ナノ粒子は,バルクと異なる特性を有する.粒子径が数十nmの金ナノ粒子が分散した溶液は,可視光吸収スペクトルの波長530 nm付近に局在化表面プラズモン共鳴による吸収ピークを有する.この溶液の透過色は赤色を示し,金ナノ粒子はタンパク質,DNA,酵素,微生物などの生体分子と高い親和性を有するため,抗原検査薬の赤色の標識材料や生体分子を検出する化学センサに応用されている.一般的に吸収ピークが大きく,鋭利なピークを有するナノ粒子は分析精度が高いので,金属ナノ粒子を用いた抗原検査薬などのバイオセンシングでは,光吸収が大きく粒度分布の狭いナノ粒子が要求される.本稿ではこのような金属ナノ粒子の現状を踏まえて,金属ナノ粒子の種類,製造方法,用途について解説する.

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