抄録
国立身体障害者リハビリテーションセンターでは, 1981年以来JICA補装具製作技術研修コースを実施してきた. しかし, 帰国研修員の全体像は明らかではなく, コース内容の改善点も不明確であった. 今回現地の技術レベル・要望等を把握し, 研修運営の改善に寄与することを目的として2回目のフォローアップを行った. 調査ではほぼ全ての帰国研修員に対するクエスチョネアによる集計と, インドネシア, マレイシア両国での面接をもとに帰国研修員の現状を把握した. 帰国研修員の抱える帰国後の問題点を整理し, 研修運営上の問題点と合わせ検討を加え, 研修会改善の指針を示した.