2003 年 19 巻 3 号 p. 233-237
前腕短断端では, 断端の易損傷性や肘関節可動域制限等の理由で, 能動義手適合が困難になることが多い. 筆者らは, (作業義手等の) 伝統的なパーツから最近我が国で開発された (TDU型) 電動義手に至る各種の義手処方により, 社会復帰させることができた3症例につき報告した. 特に断端駆動ロック肘継手 (Robin-Aids) については我が国の多くの義肢専門書に不思議と記載がなく, その適応がある切断者の不利にならないよう注意を喚起したい.