日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
日本植物生理学会2003年度年会および第43回シンポジウム講演要旨集
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光合成細菌Heliobacillus mobilisのフェレドキシンと反応中心によるその還元
上川 るみこ羽田野 敦史高平 学瀬尾 悌介井上 和仁*櫻井 英博
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p. 205

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抄録
Heliobacteriaは1980年代に発見されたバクテリオクロロフィルgを持つ光合成細菌で、その反応中心(RC)コアポリペプチドは緑色硫黄細菌RCやPSIのものと相同性が高い。そのRCは、フェレドキシン(Fd)を直接還元できるものと予想されているが、生化学的証明は未だなされていなかった。われわれはH. mobilisから2種の4Fe-4S型Fd(FdA, FdB)を精製し、N末端アミノ酸配列を決定し、また、それら遺伝子の塩基配列を決定した。酸素に対する感受性は、FdAは低く、そのA385は空気中4oCで20時間後にも殆ど変化しなかったが、FdBは感受性が高く、同じ条件下で約2時間で半分に低下した。2つのFdの遺伝子は染色体上に隣接して存在していた。2つのFdの推定アミノ酸配列はかなり異なっており、FdAはClostridiumのものと、FdBはproteobacteriaのものと相似性が高かった。FdA、Bは、緑色硫黄細菌Chlorobium tepidumのRC、ホウレンソウFNR存在下にNADP+を還元したが、その活性はC. tepidumのFdと比較してそれぞれ約60%、30%程度と低かった。H. mobilisの膜画分から界面活性剤によってRCを抽出し、ショ糖密度勾配超遠心、陰イオンクロマトグラフィーにより部分精製標品を得た。RC標品とFdはホウレンソウFNRの存在下に、NADP+を光還元活性を示した。
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© 2003 日本植物生理学会
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