日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
日本植物生理学会2003年度年会および第43回シンポジウム講演要旨集
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シロイヌナズナのGA3酸化酵素遺伝子, AtGA3ox1のフィードバック制御機構の解析
*松下 茜高橋 陽介
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p. 650

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抄録
ジベレリンは、種子の発芽、茎の伸長、花芽形成など植物の成長の多くの局面に作用する植物ホルモンである。従って、その内生量及び情報伝達は厳密な制御を受けていると考えられる。我々は活性型ジベレリンの合成を直接に触媒する酵素であるGA3酸化酵素に着目した。この酵素遺伝子の発現は内生ジベレリン量に応じてネガティブフィードバック制御を受ける。従ってこの制御機構を解析することで情報伝達系と合成系の協調による内生ジベレリン量制御のメカニズムを明らかにできると推定される。これまでにシロイヌナスナのGA3酸化酵素であるAtGA3ox1のプロモーター領域を用いた解析から、プロモーター上流800 bpから1000 bpまでの領域がネガティブフィードバックに必要であることが分かった。この領域は単独でもGA欠乏に伴った遺伝子の活性化を誘導できることから、この領域に結合して作用する転写因子が、ネガティブフィードバック制御の実行因子であると推定した。今回この200 bpの領域のうち50 bpの領域がネガティブフィードバックに必要なことが分かった。またこの領域を用いた酵母1-hybridスクリーニングにより、AT-hookモチーフをもつDNA結合タンパクを同定した。ゲルシフト解析により、このタンパクは配列特異的に当該の領域に結合した。現在はこのAT-hookタンパクの認識配列をより正確に同定すること、及び機能解析を行っている。
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© 2003 日本植物生理学会
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