日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第45回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナのホメオボックス遺伝子KNAT6の機能解析
*池崎 仁弥上野 宜久小笠原 史明町田 千代子町田 泰則
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p. 188

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抄録
高等植物の葉をはじめとする地上部器官はメリステムと呼ばれる未分化な細胞から分化することで形成される。このメリステムの維持機能に重要であると考えられている遺伝子の中にclass 1 knox 遺伝子ファミリーがある。シロイヌナズナではSTM, KNAT1, KNAT2, KNAT6の4遺伝子から構成されるclass 1 knox遺伝子ファミリーは、互いに相同性の高いホメオドメイン蛋白質をコードし茎頂周辺で発現しているが、それらの単独変異体は、stm以外はメリステムにおいて顕著な表現型を示さず、その機能の詳細は未解明であった。今回、我々はKNAT2, KNAT6遺伝子のT-DNA挿入変異体を単離し表現形を解析したが、これらの変異体は顕著な表現形は示さなかった。しかし、他のclass 1 knox遺伝子がその機能を補っている可能性を考え、現在、これらの変異体とknat1変異体またはas1変異体との二重、三重変異体を作成しその表現形を解析中である。
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© 2004 日本植物生理学会
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