日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第45回日本植物生理学会年会講演要旨集
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イネにおけるグルタミン酸脱水素酵素遺伝子群の発現解析
*潮田 明子安彦 友美牧 英樹早川 俊彦山谷 知行
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p. 278

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抄録
NADH型グルタミン酸脱水素酵素(GDH)はミトコンドリアに局在し、2-オキソグルタル酸とアンモニアからグルタミン酸を生成するアミノ化反応と、グルタミン酸を2-オキソグルタル酸とアンモニアに分解する脱アミノ化反応を、可逆的に触媒する。しかし、高等植物におけるGDHの生理機能は未だ不明であることから、本研究では、イネにおけるGDHの機能を解明することを目的とした。
一昨年に報告した2種のOsGDH cDNA(OsGDH1, OsGDH2改めOsGDH3)に加え、新たにOsGDH2 cDNAを単離した。RT-PCRの結果から、葉身、葉鞘、穎果、根において主にOsGDH1OsGDH2が発現しており、OsGDH3は極めて発現量が低いことが示された。免疫組織学的解析の結果、NADH-GDHタンパク質は未成熟な各器官において篩部周辺に蓄積しており、ほとんど全ての細胞で検出されたcyt c oxidaseタンパク質とは異なる分布傾向を示した。また、ウエスタンブロット解析により、葉身の老化に伴うGDHタンパク質の蓄積量の大幅な増減は見られなかった。現在、NADH型グルタミン酸合成酵素タンパク質含量が増減した形質転換体におけるGDHの挙動を解析中である。
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© 2004 日本植物生理学会
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