抄録
Rba. sphaeroidesの野生株および変異株から共役二重結合数nの異なるカロテノイドであるヌロスポレン (n = 9) 、スフェロイデン (n = 10) 、スフェロイデノン (n = 11) が結合したLH2アンテナ複合体およびカロテノイドのないアンテナ複合体、さらにRps. acidophila (野生株) からロドピングルコシド (n = 11) を結合したアンテナ複合体も調製し、これらに赤色光 (λ>760) を照射してB850およびB800のバクテリオクロロフィルのブリーチングを見ることにより、それぞれのアンテナ複合体についてカロテノイドの光保護作用の効果を比較した。その結果、まずカロテノイドが結合しているものと結合していないものでは顕著な差が現れ、カロテノイドの光保護作用についてはヌロスポレンス<フェロイデン<スフェロイデノン<ロドピングルコシドの順となり、結合しているカロテノイドのnが大きくなる程、光保護作用も強くなる傾向があることを明らかにした。B850およびB800バクテリオクロロフィルのブリーチングの順番は同じであったが、B800の方がブリーチングの変化がより大きく、nの大きいカロテノイドが結合している程、B850の差が大きくなることがわかった。