日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第45回日本植物生理学会年会講演要旨集
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RNAi法によるOsGAMyb遺伝子の解析
*宮嵜 敬弘田中 義人S.M Shahinul Islam三ツ井 敏明林 八寿子経塚 淳子島本 功伊藤 紀美子
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p. 333

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抄録
GAMybは単子葉穀類の発芽種子中の糊粉層において、ジベレリン誘導型α-アミラーゼ遺伝子の転写を活性化するMyb様転写因子として知られている。しかし、最近のドクムギやシロイヌナヅナの知見から、長日植物では生殖期への転換後、花序分裂組織や未熟な葯のタペート細胞でGAMYBのmRNAが優位に検出されることが分かった。私たちはイネにおいても、発達途上の花序でOsGAMybが発現することを見いだした。さらに、OsGAMybの発現が低下した変異体において、(1)発芽遅延、 (2)節間伸長の抑制、(3)花序の形態変異、(一次枝梗および二次枝梗の減少)を観察した。さらに、Ubi::OsGAMyb RNAiを導入したトランスジェニックイネを解析したところ、同様の表現型が観察された。発芽および花序形成におけるOsGAMybの役割について考察する。
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© 2004 日本植物生理学会
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