日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第45回日本植物生理学会年会講演要旨集
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オリゴマイクロアレイによるアラビドプシスの細胞伸長に関与する遺伝子群の網羅的解析
*佐藤 茂山田 奈々江中元 志穂日尾野 隆
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p. 539

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抄録
 細胞伸長は、植物形態形成において必須である。細胞伸長過程では、微小管配向制御や細胞壁合成等の様々な現象が起きている。それらの現象に関わるタンパク質をコードする遺伝子の発現は、制御因子により厳密に制御されていると考えられる。近年、細胞伸長変異体を用いた分子遺伝学により、細胞伸長に関与する遺伝子が明らかにされつつあるが、ゲノムレベルでの細胞伸長に関わる遺伝子群の発現情報や、それらの発現制御メカニズムに関する知見は乏しい。我々は、細胞伸長に関与する遺伝子群の発現情報を網羅的に取得するため、アラビドプシスを用いオリゴマイクロアレイによる解析を行った。
 マイクロアレイは、Agilent社製のArabidopsis 2 Oligo Microarrayを使用し、蛍光データの取得と数値化は、Agilent社製のScannerとFeature Extractionソフトで行った、データ解析はRosetta Biosoftware社のLuminatorで行った。これまでに、シロイヌナズナ野生株やセルロース合成変異体を用い、下胚軸・ロゼット・花茎における細胞伸長期の遺伝子発現プロフィールを調べた。現在、細胞伸長期に共通して発現誘導される遺伝子群を選抜するため、得られた結果の解析を進めている。
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© 2004 日本植物生理学会
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