日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第45回日本植物生理学会年会講演要旨集
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アラビドプシス・ユーカリオリゴマイクロアレイを用いた細胞伸長・木繊維形成に関与する遺伝子群の解析
*山田 奈々江佐藤 茂中元 志穂日尾野 隆
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p. 683

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抄録
 植物の木繊維形成過程では、細胞伸長や二次壁合成が起きている。製紙産業において、木繊維長や細胞壁の量は、紙の性質を決めるうえで重要なファクターである。木繊維形成過程には、多くの遺伝子が関わっていると考えられるが、それらの発現情報や発現制御メカニズムに関する知見は乏しい。我々は、木繊維形成過程での遺伝子発現情報を網羅的に得るため、アラビドプシスとユーカリのオリゴマイクロアレイを用いた解析を行った。
 アラビドプシスのオリゴマイクロアレイは市販(Agilent社製)のもの使用した。ユーカリオリゴアレイは、独自に構築したESTデータベースをもとに作製し実験に用いた。これまでに、アラビドプシス野生株やセルロース合成変異体の細胞伸長期の遺伝子発現プロフィールと、ユーカリ木部形成部位における遺伝子発現プロフィールを取得した。現在、細胞伸長および木繊維形成に関与する遺伝子群を選抜するため、得られた結果の解析を進めている。
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© 2004 日本植物生理学会
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