日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナABA高感受性変異体ahg2の解析
*西村 宜之北畑 信隆関 原明鳴坂 義弘鳴坂 真理黒森 崇浅見 忠男篠崎 一雄平山 隆志
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p. 107

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抄録
 アブシジン酸(ABA)は、種子登熟、気孔の閉鎖や環境ストレス応答に関わることが知られている。我々はこれまでにABA高感受性を示すahg変異体(ABA hypersensitive germination)を単離し、解析を行ってきた。今回はahg2変異体の解析結果について報告する。
 ahg2変異体は、種子発芽と植物体においてもABA高感受性を示し、種子休眠性も高まっていた。種子と浸透圧ストレス処理を行った植物体の内在性ABA量を測定したところ、ahg2は野生型に比べが約1.5倍高いことが分かった。また、ahg2は通常生育下において、根や茎が短いなど形態的にも多様な表現型を示した。マイクロアレーを用い、通常生育下での発現解析を行ったところ、いくつかのストレスやサリチル酸誘導性遺伝子がahg2で上昇していた。また、ahg2は種子発芽において、サリチル酸高感受性を示した。マッピングの結果ahg2変異体の原因遺伝子はpoly(A)-specific ribonucleaseをコードし、RNA分解に働いていることが分かった。AHG2遺伝子はABA、塩、浸透圧ストレスに対し発現誘導することから、AHG2はABA、やストレス応答に関与するある種の遺伝子のmRNAを特異的に分解しているのではないかと考えている。
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© 2005 日本植物生理学会
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