日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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FT蛋白質の機能において重要なアミノ酸配列の解析
*小林 正樹小林 恭士大門 靖史阿部 光知荒木 崇
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p. 285

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抄録
花成経路統合遺伝子FTの産物はPEBP/RKIPファミリーに属する約20kDaの蛋白質であり、その変異体は遅咲き表現型を示す。しかしながら、FTの蛋白質としての機能は未知である。そこでFT蛋白質の機能を探る手がかりとして、変異体型蛋白質及びキメラ蛋白質を用い解析を行うことにした。
機能上重要なアミノ酸残基を検討する目的で、1アミノ酸置換変異体及びN末に注目した。野生型FT蛋白質は、花成に対し協調的に働くと考えられるbZIP型転写因子FDと酵母細胞内で相互作用する。そこでアミノ酸変異及びN末欠失蛋白質について、FDとの相互作用の有無を調べた。また、これらの変異体型蛋白質の機能の有無を確かめるために、過剰発現体を作出し表現型を観察した。
FTと高い相同性を持ちながら花成においてFTとは互いに逆の効果を示す遺伝子としてTFL1がある。TFL1はFTとは異なりFDと相互作用しない。この両者の機能の違いを生み
出す蛋白質内の領域を明らかにする目的で、両者の間で比較的相同性が低く構造的にも表面に露出すると予想される部分を互いに置き換えたキメラ蛋白質のコンストラクトを作出した。まずこれらのキメラ蛋白質とFDとの酵母細胞内での相互作用の有無を調べた。また、ft; tfl1二重変異体でキメラ蛋白質を過剰発現させ、これらのキメラ蛋白質がFTあるいはTFL1のどちらとして機能するのかを調べた。
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© 2005 日本植物生理学会
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