日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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ニトロゲナーゼ類似酵素光非依存型プロトクロロフィリド還元酵素の二つのコンポーネントL-蛋白質とNB-蛋白質の生化学的解析
*野亦 次郎北島 正治井上 和仁藤田 祐一
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p. 344

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抄録
光非依存型プロトクロロフィリド還元酵素(DPOR)は、プロトクロロフィリド(Pchlide)のD環を還元しクロロフィルの直接の前駆体クロロフィリドを生成するニトロゲナーゼ類似酵素である。これまでの研究で、DPORが二つのコンポーネントL-蛋白質とNB-蛋白質(各々ニトロゲナーゼのFe-蛋白質とMoFe-蛋白質に類似)で構成されていることを明らかにしてきた。今回、紅色非硫黄細菌Rhodobacter capsulatusにおけるアフィニティタグを付加した大量発現系を活用し、両コンポーネントの分子量測定及びEPR解析を行った。L-蛋白質とNB-蛋白質は、ゲル濾過において各々分子量67,000、200,000の位置に溶出された。この結果は、L-蛋白質はBchLの二量体、NB-蛋白質はBchNとBchBのヘテロ四量体であることを示している。アフィニティタグを用いて精製した両コンポーネントのEPR解析を行った結果、L-蛋白質はg=1.95、1.86のシグナルが検出され、L-蛋白質がニトロゲナーゼFe-蛋白質と同じく二量体当たり一つの[4Fe-4S]型クラスターを持つことが強く示唆された。一方、NB-蛋白質はg=2.03、1.94、1.92という複雑なシグナルを示し、ニトロゲナーゼMoFe-蛋白質とは異なる[4Fe-4S]型クラスターを有することが示唆された。
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© 2005 日本植物生理学会
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