日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シアノバクテリアSynechococcus sp. PCC7942株におけるDnaJ3の機能解析
*吉川 卓下 哲平片野 葉子田中 仁松根(荷村) かおり吉川 博文
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p. 368

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抄録
分子シャペロンDnaJは、DnaKのパートナーとして主に蛋白質のフォールディングに関与している事が知られている。シアノバクテリアSynechococcus sp. PCC7942株では、DnaJは4つのホモログ (dnaJ1,J2,J3,J4) 、DnaKは3つのホモログ (dnaK1, K2, K3 ) が存在している。その中でdnaJ3(syc1531) dnaK3(syc1530) とオペロンを形成しており、ともに必須遺伝子である。また、その両方がチラコイド膜に比較的多く表在している事を当研究室で見出している。この事から、DnaJ3とDnaK3はチラコイド膜に関連した特異的な機能を持つ事が示唆された。我々はこのDnaJ3蛋白質の機能的特異性を探るため、変異解析を行った。
まず、制限温度である42℃で生育できない温度感受性変異株として、193番目のPheがLeuに置換したF193L株を取得した。この温度感受性変異株から、複数の抑圧変異株を得る事ができ、このうち2株についてはRbp2 (syc2097) とPNPase (syc1666) に抑圧変異がマップされた。F193L株では、制限温度下でのdnaJ3のmRNAの蓄積やDnaJ3蛋白質量が変化しており、この変化が抑圧変異株では回復していた。これらの事を遺伝学的解析の結果と併せて、DnaJ3の必須機能及び抑圧変異の効果について考察する。
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© 2005 日本植物生理学会
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