日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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イネカルス形成・再分化時における遺伝子発現変化のオリゴアレイによる発現データのクラスタリングの試み
*土井 考爾佐藤 浩二飯泉 茂美木村 節子大岡 久子田崎 公久秋山(山田) 仁美Jung-Sook Lee菊池 尚志
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p. 468

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抄録
筆者らの研究室では、クローンの塩基配列をベースとしたオリゴマイクロアレイ(21915クローン)を構築して様々な実験を進めている。今回は、カルス形成・再分化時の遺伝子発現データの相互関係を理解するために発現遺伝子の予備的なクラスター分析を試みた。
条件を替えて実施した34回のマイクロアレイ実験で、クローンごとの発現パターンを記録した。発現パターンの類似性に基づき、K-meansクラスター化法によってクローンを100個のグループに分類した。それぞれのグループには最低5、最大384のクローンが所属する結果を得た。
このクラスタリング結果と、完全長cDNAデータベースの一部として公開されている各種アノテーション情報、遺伝子アノテーションの統合を試みる際の事実上の世界標準となっているGene Ontologyデータなどをまとめてリレーショナルデータベースを構築した。このデータベースを基盤に、個々のグループに属する遺伝子のカルス形成・再分化への関与の可能性を探った。
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© 2005 日本植物生理学会
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