日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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新規カルシウムチャネル阻害剤の検索とTPC1タイプチャネルへの影響
林 村角野 貴志古市 卓也吉塚 和治*河野 智謙
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p. 534

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抄録
カルシウムチャネルを経由したCa2+流入を誘導することが知られる低浸透圧刺激とサリチル酸処理による細胞内Ca2+濃度上昇の誘導に対する希土類(原子番号:39,57-60,62-71;Y,La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd, Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb, Lu)とAlの塩化塩の影響を、Ca2+感受性発光蛋白エクオリンを発現したタバコBY-2(Nicotiana tabacum)懸濁培養細胞を用いて解析した。ほとんどの金属塩はCa2+流入に対して強い阻害効果を示した。なかでもNd,Sm,Eu,GdとTbは最も強い阻害効果を示した。興味深いことに、サリチル酸誘導のCa2+流入において低濃度(0.1mM)のPrと高濃度(5-10mM)のAlによる選択的阻害が観察された。また上記の阻害剤の効果をTPC1タイプのCa2+チャネルの発現を制御した細胞を用いて解析を行ったので報告する。
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© 2005 日本植物生理学会
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